NECとNECプラットフォームズは7月24日、中小規模事業所向けオフィス・コミュニケーション・ゲートウェイ「UNIVERGE Aspire UX (ユニバージュ アスパイア ユーエックス)」の機能強化を発表した。新製品の想定システム価格は60万3,600円(税別)から、出荷開始は8月5日。

ビデオ通話の利用イメージ

新製品は、WebRTC(Real-Time Communication)技術によりGoogle Chromeで利用できるビデオ通話機能に対応。また、ユニファイド・コミュニケーション(UC)機能を利用可能なデスクトップ・コミュニケータ「UC100」で電話帳との連携を強化した他、ギガビット高速通信に対応した内蔵ルータをオプションとして利用可能になった。

これらにより、一般的な通話利用に加えてUC機能を取り入れたい中小規模事業所向けのエントリー・システムとして、ユーザーのニーズに合わせた最適なソリューション選択が可能になるとしている。

ブラウザによるビデオ通話では、従来のビデオ会議専用端末とは異なり標準化された規格であるWebRTC技術を採用しており、最大4者までのビデオ通話を実現するという。専用サーバやクライアント・アプリケーションを必要としないため、低コストで容易に、企業内コミュニケーションの活性化を図ることが可能になるとしている。

UC100は、連絡先の相手がどのような状況にあるかを示すプレゼンス表示やチャット、メール連携機能など、専用サーバを設置しなくてもUC機能が利用可能なデスクトップコミュニケータ。

今回発表した機能強化により、UNIVERGE Aspire UXの主装置に登録した最大1万件の電話帳と連携が可能となり、利用者自身が電話帳に登録しなくても、電話帳検索やワンクリック発信が可能になるという。

また、高速通信に対応するルータ・ユニットを搭載すると、光回線などギガビット対応のIP回線サービスの利用が可能になるとのこと。さらに、保守作業における「かんたん設定」機能を強化し、Web管理画面からのネットワーク構築やIP電話サービスの選択をより簡素化したという。これにより、従来は多くの時間を必要としていた設定作業工数を短縮できるとしている。

「IP5D-RTU-B1 ルータユニット」の価格は7万8,000円(税別)、出荷開始は9月9日。