エプソンは7月24日、会計事務所と顧問先企業を支援するための「クラウドデータ共有サービス」、「クラウドバックアップ」、「VPNモバイルサービス」、「プログラム自動ダウンロード」のサービスを提供するクラウドプラットフォームである「会計Weplat」の新サービスとして、「クラウドスキャンサービス」のテスト評価版を今年の10月から提供し、2016年春に本格的にサービス提供を開始すると発表した。

「クラウドスキャンサービス」概要

新サービスは、スキャンデータを「会計Weplat」にアップロードすることによって、会計事務所でタイムリーに伝票のデータを入手することができるというもの。同サービスの利用により、顧問先企業の帳票や証憑などの伝票のコピーを郵送や巡回監査で回収する必要がなくなる。

新サービスの主な機能には、複数枚の伝票を縦・横の向きを気にせずまとめてスキャンし、同社が提供している「エプソンのスマートチャージ」などのビジネス・インクジェット・プリンタ複合機の「スキャン to クラウド機能」を利用してパネル操作をすることによって、ダイレクトに「会計Weplat」にデータをアップロードできることがある。また、まとめてスキャンした伝票データは、「会計Weplat」で自動で1枚ずつ切り出して処理されるという。

伝票スキャニングの対象機種は以下のとおり。

  • エプソンのスマートチャージ:スキャナ機能付2モデル
  • ビジネスインクジェットプリンタ複合機:「PX-M7050シリーズ」、「PX-M840Fシリーズ」
  • Wi-Fi®対応スキャナ:「DS-560」、「DS-40」

会計事務所では、「会計Weplat」で切り出された伝票のPDFファイルを、エプソンの財務会計・税務申告ソフトウェア「事務所管理顧問R4」や富士ゼロックスが提供する「DocuWorks8」で顧問先企業ごとのダウンロードが可能なため、ダウンロード後は、マルチモニターの一方の画面でPDF化された伝票のイメージを見ながら、もう一方の仕訳入力画面で入力することができるとしている。なお、「事務所管理顧問R4」との連携は、2016年1月に対応予定となっている。