オムロンは6月30日、同社の無停電電源装置(UPS)用の仮想化サーバ冗長構成専用自動シャットダウン・ソフト 「PowerAct VHA」(PAVH)を発表した。価格は8万1,000円(税別)、発売は7月21日。

PowerAct VHAの画面

同社は既に自動シャットダウン・ソフトとして「PowerAct Pro」を提供しているが、VMwareが提供するソリューションには対応できていなかったという。

新製品は、VMwareのvSphereによるHigh Availability(HA)構成でのサーバの自動シャットダウンに対応する。

同社調べでは、国内のサーバ出荷台数は約60万台/年であり、うちサーバの仮想化環境を構築する割合は約50%の30万台、さらに、冗長(HA)構成を行なう割合は50%、サーバ台数としては10万台という。同製品により、この市場で同社製UPSを利用可能になるとしている。

同製品は1ライセンスのみで、接続しているサーバ/ストレージ/UPSなど物理デバイス数の制限無く利用可能とのこと。例えば図のような物理サーバ2台による冗長構成の場合でも、必要な同製品のライセンス数は1個とのこと。

物理サーバ2台による冗長構成の例

この他、UPSの電源冗長構成への対応、プラグインによりvCenter Serverのコンソール上にPAVHの画面を表示、ネットワーク上のUPS(SNMP/Webカード)のIPアドレスが不明な場合でも自動検出可能といった特徴を持つ。