米Red Hatはこのほど、複数のコンテナで構成されるアプリケーションとサービスを実行するための基盤「Red Hat Atomic Enterprise Platform」を発表した。同製品は、早期アクセスプログラムを通じて提供される。

同製品は、Red Hat Enterprise Linux 7またはRed Hat Enterprise Linux Atomic Hostインスタンスから成るクラスタを提供し、Enterprise Linux 7に基礎を置くRed Hatのコンテナ専用OSにより、コンテナベースアプリケーションの大規模配備を実現する。

また、Dockerのランタイム/パッケージング形式を提供し、Linuxコンテナの作成と配備を簡易化するほか、Kubernetesによるコンテナ・オーケストレーションにより、複数のコンテナで構成された最新アプリケーションを提供する。

そのほか、 コンテナのセキュリティを強化する策として、Red Hat Enterprise Linux の軍用規格のセキュリティを受け継ぎ、SELinuxなどのセキュリティツールを実装している。

同社は今年3月、Linux関連の深刻な脆弱性が相次いで発見されたことを受け、コンテナの内容と来歴を検証するプログラム「Red Hat Container Certification」を発表。このプログラムは、Red Hat Atomic Enterprise Platformも対象となっている。