日本百貨店協会は19日、2015年5月の全国百貨店売上高を発表した。それによると、既存店ベース(店舗数調整後)の売上高は前年同月比6.3%増となり、2カ月連続で前年を上回った。全店ベースの売上高総額は4,886億5,486万円となった。

5月は、前月同様に消費増税後の買い控えによる反動や休日が2日増えたことなどもあり、売上が伸長。地区別に見ると、主要10都市では、東京が同11.6%増、大阪が同8.4%増、名古屋が同8.1%増など、3大都市圏が牽引した。また、10都市以外の地区でも北海道を除く7地区でプラスとなった。

商品別では、主力の衣料品は盛夏物の動きが良く同3.0%増。このほか、身のまわり品は同9.8%増、雑貨は同23.7%増、家庭用品は同7.0%増、食料品が同0.4%増と、主要5品目全てが増加した。細分類を見ると、消費マインドの向上やインバウンド効果などから、化粧品が同25.2%増、美術・宝飾・貴金属が同38.0%増と好調を維持した。

商品別売上高

訪日外国人売上高は、中国や韓国、およびタイを中心とするASEAN諸国からの旅行客が大幅に増えたことなどから、購買客数は同246.3%増、売上高も過去最高の伸びとなる同266.4%増を記録した。