Wikipedia is a free-access, free-content Internet encyclopedia, supported and hosted by the non-profit Wikimedia Foundation

Wikimedia Foundationは6月12日(米国時間)、「Securing access to Wikimedia sites with HTTPS」において、プライバシーや安全性といったものを気にすることなくWikipediaやWikimediaを利用できるようにするために、Wikimediaのすべての通信をHTTPSで暗号化するように作業を進めていると伝えた。また将来的にはHTTP Strict Transport Security (HSTS)も導入するとしており、通信傍受などを阻止するとも説明している。

Wikimedia Foundationはこれまでも通信をHTTPS経由で実施する取り組みを随時拡大してきている。Wikimediaに関してもこれまでは手動で指定すればHTTPS経由で閲覧することもできた。そしてこの数年、特に政府による監視に関してコミュニティが懸念を抱くようになっており、こうした要望を受けてポリシーの優先順位を変更してHTTPSによるプロテクションを拡大することにしたと説明がある。

Wikipediaなどで提供されているコンテンツの量は膨大で、Wikimedia Foundationでは今回発表したHTTPSへ移行の取り組みを1年前から始めていたと説明。ハードウェアの入れ替えなども含め、HTTPSに移行することで性能の劣化などが発生しないように開発を進めてきたと説明している。移行作業は最終段階に入っており、向こう数週間で作業を完了させるという。