日立製作所(日立)と日立産業制御ソリューションズは6月8日、大規模システムに低コストで対応するという映像監視ソリューションを発表した。価格はオープンプライス、2015年8月より販売開始する。

新システムは新たに開発した、日立の映像統合管理ソフトウェア「VisionNet Manager」への映像配信機能や他社製を含むネットワーク・カメラからの映像蓄積機能などを、日立産業制御の映像蓄積配信サーバ「StreamGear」に追加することで、双方がシームレスに連携できるシステムを利用したもの。

同システムにより、監視カメラ最大3万2,000台と記録装置最大2,000台のシステム統合管理が可能というVisionNet Managerと、高品質・高性能な画像蓄積・配信性能を持つというStreamGearの双方の特長を兼ね備えた、大規模システムに最適とする映像監視ソリューションを提供できるとしている。また、屋外環境に強い他社製ネットワーク・カメラの接続機能の追加により、さまざまな設置シーンに合わせたネットワーク・カメラの選択が可能とのこと。

また、StreamGearは1台のサーバで大量の映像データを録画・蓄積できるため、従来の専用監視レコーダを複数台使用する場合と比べて、低コストで大規模な映像監視システムを構築することが可能という。

これにより、小・中規模の映像監視システムの記録装置にはレコーダやNAS(Network Attached Storage)を、大型ビルや工場、駅・空港などの中・大規模の映像監視システムの記録装置にはStreamGearを適用可能としている。

映像監視ソリューションのシステム構成図

両社は今後、工場や金融、流通店舗の他、空港などの公共施設やデータセンターなどに向けて、大規模から小規模までユーザー企業の要望に応じて、ネットワーク・カメラ/記録装置/VisionNet Managerを最適に組み合わせた映像監視ソリューションを、日本およびアジアを中心とした海外に拡販していく意向だ。