JR西日本広島支社は5日、新型車両227系「Red Wing」の投入拡大について発表した。7月4日から追加投入を実施し、さらなる快適性の向上を図るとしている。
直流近郊形電車227系は広島地区へ30年ぶり(JR発足以降では初めて)に投入された新型電車。今年3月14日のダイヤ改正から使用開始され、山陽本線糸崎~由宇間と呉線の快速・普通列車で活躍している。ステンレス車体に広島らしさを象徴する赤色を取り入れ、車体前面の編成間転落防止ホロなどに車両愛称名「Red Wing」のロゴを配した。2両編成・3両編成があり、2018年度までに計276両を投入する計画とされている。
山陽本線の227系を使用する列車本数は現在、糸崎~広島間12本・広島~岩国間22本。7月4日以降、糸崎~広島間28本・広島~岩国間47本が227系での運転となる。呉線では現在、三原~広間9本・広~広島間40本(海田市~広島間は山陽本線)の列車で227系が使用され、7月4日以降の列車本数は三原~広間21本・広~広島間60本に。呉線の227系の運転割合は40~45%となり、半数近くの列車が227系で運転されることになる。
227系の追加投入を行う区間は3月14日ダイヤ改正時と同じ山陽本線糸崎~由宇間と呉線全線。なお、現在227系で運転される一部列車に関して、227系以外の車両を使用することがあるとのこと。あわせて利用状況に合わせた一部列車の編成両数変更も行う。