スウェーデンのSpotifyは5月20日(米国時間)、米ニューヨークでメディアイベントを開催し、「Now」という新しいスタートページ、ジョギング/ランニングをサポートするプレイリスト機能「Spotify Running」、映像コンテンツやポッドキャストへの拡大を発表した。

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イベントでCEOのDaniel Ek氏は「人々はヒップホップやカントリーといった種類で音楽を探すのではなく、アクティビティやその時の気分にフィットする音楽を求め始めている」と述べた。Spotifyはユーザーの年齢や性別、音楽の好み、過去に再生した音楽などのデータからパーソナライズ化したプレイリストを作成するが、Nowは時間やユーザーの生活に合わせたプレイリストを提供する。たとえば、早朝には気分をフレッシュにさせる音楽、ランチから仕事に戻った時には作業に集中できる音楽というように、その時の状況に応じて気分を盛り上げる音楽に簡単にアクセスできるようにする。

金曜日の通勤を盛り上げるプレイリスト

アクティビティベースのプレイリスト機能をジョギング/ランニングに特化したのがSpotify Runningだ。スマートフォンでユーザーが走るペースを検知し、ユーザーが快適に走れるテンポの曲を選ぶ。ウォームアップに適した曲から次第にペースを上げていくというように、シームレスにジョギング/ランニングをサポートする。

走るペースを読み取り、快適に走れる曲を提供する「Spotify Running」

Nowは20日から米国、英国、ドイツ、スウェーデンのiPhoneアプリにロールアウトを開始する。Spotify Runningは20日からiPhoneアプリで利用可能になる。

土台である音楽ストリーミングサービスを強化しながら、Spotifyは音楽専門のストリーミングサービスからメディアプラットフォームへの成長を狙う。音楽に加えて、ビデオクリップ、ポッドキャストのようなオーディオ番組のおすすめも提供する。エンターテインメント、ニュース、ビデオクリップに関しては、ABC、BBC、Comedy Central、Condé Nast Entertainment、ESPN、NBCUniversal、TBS、TEDなど、数多くのコンテンツプロバイダがパートナーになっている。