富士通は5月18日、企業向けWindowsタブレット「FUJITSU Tablet ARROWS Tab」(アローズ タブ) 1シリーズ1機種および企業向けPCワークステーション「FUJITSU Workstation CELSIUS」(セルシアス) 1シリーズ1機種を発表した。

価格(税別)と提供開始時期は、ARROWS Tab Q665/Lが15万4,600円からで2015年6月下旬、CELSIUS C740が35万5,000円からで同7月上旬。

ARROWS Tab Q665/Lは、Windows 8.1 Proと11.6型フルHDディスプレイ(1,920×1,080ドット)を搭載したタブレット。

冷却ファンが不要というインテルCore Mプロセッサを採用、最大約10.1時間の駆動と、A4用紙より小さいコンパクトな筐体で約795gの軽量化を実現したという。冷却ファンが無いことに加えて騒音を発生させないフラッシュ・メモリ・ディスク搭載のため静音性に優れ、静かな会議室や教室などとの場所にも適するとしている。

ARROWS Tab Q665/Lの外観

IPX5/7/8の防水およびIP5Xの防塵に対応し、屋外での利用時の急な雨にも安心という。使用後にアルコールで拭き取って清潔な状態を維持できる耐薬品機能を備え、衛生面での配慮が必要な場面でも利用できるとしている。

セキュリティ面では、指紋センサーを標準搭載し、カスタムメイドでセキュリティ・チップ/NFC/スマートカード・スロットを搭載可能であり、無線WANモデルはリモート・データ消去ソリューション「CLEARSURE 3G/LTE」に対応している。

さらに、ユーザーのワークスタイルに合わせて、スリム・キーボードや拡張クレードル、カーバッテリー・アダプターや、スタンド機能を持つストラップ付カバー、首から提げて利用可能なショルダー・ストラップなどのアクセサリーを用意。また、デジタイザ・パネルを搭載可能であり、スタイラス・ペンによる詳細な文字入力にも対応する。

一方のCELSIUS C740は、インテルXeon E5プロセッサ・ファミリーを搭載したラックマウント型のワークステーション。

ラックマウント・タイプとして最小サイズというEIA規格準拠の1Uサイズを実現し、サーバ・ルーム内のラックに隙間のない連続搭載が可能とのこと。グラフィックス・カードとしてNVIDIA Quadro K5200・K4200・K2200・K620・K420を搭載可能であり、CADやCAE、解析シミュレーションなどのアプリケーションも高速で処理し、快適な業務環境を提供するとしている。

CELSIUS C740の外観

同製品の導入により、利用者ごとに1台ずつ配置しているワークステーションを1カ所に物理的に集約可能という。クライアント端末からネットワーク経由で接続するデスクトップ環境を構築し、同製品に接続して使用することで、全体の稼働効率を上げながらセキュリティ強化およびメンテナンス工数の削減が可能とのことだ。

「RemoteAccessカード」をカスタムメイドで搭載可能であり、CELSIUS C740の画像データをハード的に圧縮し、クライアント端末へより高速に転送可能という。

また、同カードと親和性が高いとするゼロ・クライアント端末「FUJITSU Thin Client FUTRO(ヒューロー) L420」との接続により、遠隔地でも自分専用のPCワークステーションをそばに置いているように使うことが可能。

さらに、「C740リモートマネジメントコントローラ」にも対応し、ネットワーク経由での遠隔操作機能や24時間連続稼働への対応など、サーバ・ルーム設置に必要な機能を利用可能としている。