ライフネット生命保険は5月8日、2016年度新卒採用を実施する(または実施を検討している)企業に勤め、採用活動に関与している25~59歳の男女を対象に実施した「2016年度新卒採用関係者の意識調査」の集計結果を発表した。有効回答数は500名。
同調査では、「新卒採用選考の"後ろ倒し"、8月解禁の影響」「2016年度新卒採用活動における取り組み」「就活の"都市伝説"」「日本の新卒採用に関する本音」「新入社員として入社してきたら、育ててみたいと思う著名人」について聞いている。
2016年度新卒採用活動で行っている(あるいは行う予定がある)取り組みについて聞いたところ、「リアルの会社説明会(オンラインを除く)」が最多回答で6割(62.0%)を超えた一方、場所や時間を問わず、企業・学生双方にとって機動的な「オンライン会社説明会」は1割半(16.2%)にとどまったという。
近年、学生側の就職活動としてSNSを使った"ソー活"が話題となったが、「Facebookの活用」は1割(9.2%)にすぎず、採用の取り組みにSNSを取り入れる企業は多くない様子がうかがえる。
また、新卒採用では「○○な学生は有利」「不利」といった都市伝説があるとして、その真偽を探るべく、全回答者に勤務先の新卒採用活動における評価基準を尋ねた。
「就職留年している学生は不利」ついては、「あてはまる」という回答が30.2%となった。「6カ月以上の海外留学経験は好評価」に「あてはまる」と回答した人は42.2%と、決して低くない割合となった。「自社のインターンシップの経験がある学生は有利」は「あてはまる」が5割弱(47.6%)と、選考に少なからず影響を与えているようだ。
採用試験に関して頻出する都市伝説として、「面接時のアルバイトやサークル話は好評価」について聞いたところ、「あてはまる」は52.4%と半数を超えた。「グループディスカッションでリーダーシップを発揮する学生は好評価」について「あてはまる」と回答した人は66.6%となった。
さらに、全回答者に、自分の会社に新入社員として入社してきたら、「育ててみたい」と思う現在21~23歳の著名人(2016年度新卒の大学生・大学院生とおよそ同年齢)を尋ねている。
結果、男性の第1位は「福士蒼汰さん」(21.6%)で、女性の第1位「有村架純さん」「石川佳純さん」(共に20.8%)となった。