10代から60代以上の全国の男女2,350人を対象に行った、ひとり暮らしに関する意識調査の結果がこのほど明らかになった。
調査は、全国宅地建物取引業協会連合会(全宅連)が2月20日から23日にかけてインターネットで実施。全国47の各都道府県でそれぞれ50人ずつがアンケートに回答した。
その結果、ひとり暮らしにおいて妥当と思う家賃についてを訊ねた質問では、「3万円台」が24.2%。以下、「5万円台」、「4万円台」と続き、それぞれ23.5%、23%と、全体的には3~5万円台が7割以上を占めた。また、月収に占める家賃の割合では、41.9%が「20%」と回答。他は「10%以内」が29.8%、「30%」が23.6%となり、30%以上と答えた割合は男性よりも女性のほうが多かった。
さらに、ひとり暮らしの部屋探しにおいて、家賃以外の“建物”について重視する要素では、「間取りの広さ」と答えた人が68.8%。続いて、「日当たり」(59.9%)、「駐車場の有無」(46.4%)が多い回答で、特に女性では「セキュリティ」を挙げた人も多かった。
そのほか、“環境”、“部屋の設備”で重視するポイントとして、最多はそれぞれ「コンビニ・スーパーなどの有無」(67.3%)、「バスとトイレが別」(67.3%)。全体的に重視されているのは利便性と、設備面では男性よりも女性のほうが多数の項目でこだわりを持つ人が多い傾向にあった。
ひとり暮らしをするメリットでは、「自由きまま」、「家族への気兼ねがない」、「マイペースで生活できる」など、空間的にも時間的にも自分の思いのままに生活できることを利点に挙げた人が目立った。その反面、デメリットとして挙げられたのは、「病気などの不安感」、「家事全般がめんどう」、「郵便物などの受け取りが困る」など、いざというときの不便さや孤独感や不安を感じている人が多いことが感じられる。
同アンケート内では、「隣に住んでほしい男性タレント」「隣に住んでほしい女性タレント」も調査しており、男性タレント編では、「明石家さんま」がトップ。2位「福山雅治」、3位「向井理」の順で、理由としては「楽しそう」「おもしろそう」「かっこいいから」「好きだから」などが挙がった。
女性タレントでは、1位「綾瀬はるか」、2位「天海祐希」、3位「ベッキー」「堀北真希」の順。男性タレント同様に、単純にファンであるという理由や、かわいい・美人だからと言った理由の他に、「癒されそう」、「しっかりしていて安心できる」など、ひとり暮らしのデメリットとして挙げられた、孤独感や不安を埋め合わせる存在を、“お隣さん”に求めているようにも感じられる興味深い結果となった。