俳優の伊藤英明が、三池崇史監督の映画『テラフォーマーズ』(2016年公開)で主演を務めることが1日、発表された。
本作は累計発行部数1,100万部を突破した同名漫画を原作に、準備に約2年を費やしてようやく実写化が実現したSFアクション映画。未来の火星を舞台に、人型に進化したゴキブリとそれらを駆除するために特殊能力の手術を受けた人々との戦いを描いている。伊藤は、主人公・小町小吉役を演じる。
「『火星に行く』という設定があまりにも壮大すぎて一度は断ろうと思った」という伊藤だが、三池監督であることや原作の魅力に引かれて出演を決意。「監督と、いつもの三池組の大の大人たちと真剣に遊べるのが今から楽しみです!」と期待に胸を膨らませ、「どこまで体力が持つか自分との戦いになりますが、とにかく全力で挑みます」と気合を見せている。
三池監督とのタッグは、『スキヤキ・ウエスタン・ジャンゴ』(2007年)、『悪の教典』(2012年)の主演作のほか、市川海老蔵が主演を務めた『喰女 -クイメ-』(2014年)など。三池組の経験者であるからこそ、「三池組は朝から夜まで寝ずに撮影し、妥協しないので、それがまた始まると思うと…正直嫌ですが(笑)」と本音を漏らすが、それでも「本当に楽しみ」。「とにかく撮影中は健康維持! 食べ物に気をつけてちゃんと休める時は休んで、ジムに行って体力作りして何とか若返ってみせます(笑)」と準備に余念がないようだ。
また、「これだけの予算と時間をかけて豪華なキャストで作る映画はめったにないので、期待と緊張で胸が高まります」と俳優としての喜びをかみしめながら、「原作ファンの多い作品なので、皆さまにどういった感想を持たれるかも気になります」という不安も。「とにかく今は『お祭り』がはじまるような気持ちでいっぱいです!」と撮影に向けての気持ちを表現し、三池監督作の主演2作が海外映画祭に出品されたことから、「この映画がどこまで世界に通用するのか楽しみです!」と世界規模での反響に大きな期待を寄せている。
一方の三池監督は「逆境にこそ伊藤英明は光る」と断言しつつ、「だから、史上『最凶の火星』に送り込もうと思っている。ゆえに、この作品は世界で最高に輝く映画になる」と確信。原作者・貴家悠氏は「間違いなく今世紀日本最高峰の筋肉映画となるでしょう」、作画・橘賢一氏は「これほど人類を救うのが似合う男が他にいるでしょうか。屈強な肉体。優しくて力強いそのまなざしはまさに小町小吉!」と太鼓判を押している。