米Riverbed Technology(リバーベッド)は4月23日、ハイブリッドIT環境におけるアプリケーション・パフォーマンスを管理するためのソフトウェア・ソリューション「Riverbed SteelCentral Portal」を提供開始した。無償評価版のダウンロードも可能。

新製品は、ネットワーク/エンドユーザー・エクスペリエンス/アプリケーションの各領域のパフォーマンス・データを1箇所に集約し、アプリケーション・パフォーマンスをエンド・トゥ・エンドで可視化するソリューションであり、同社によると業界初とのこと。

各領域の管理チームは全ての領域の情報を共有できるため、他部門に責任を転化することなく、共同でパフォーマンス問題を解決可能になるとしている。

カスタマイズ可能でグラフィカルなダッシュボードをユーザーごとに用意、個々のユーザーに最適な情報を表示できるという。各自の役割に必要な全ての情報を1つの画面に集約し、各項目を掘り下げればより詳しいパフォーマンス・データにアクセスできる。

例えば、各チームのメンバーは、アプリケーション・パフォーマンス/ネットワーク・パフォーマンス/エンドユーザーへの影響に関する共通の情報を、ハイレベル・サマリー・ビューで確認できるという。問題がアプリケーションに起因する場合、アプリケーション・チームはこのビューのアプリケーション・マップを使用してその事実を把握し、新たに追加したコードといった根本の原因を突き止めることができるとしている。

同製品は、パフォーマンス可視化ソリューション「SteelCentral」や、WAN最適化および制御ソリューション「SteelHead」のパフォーマンス・データを集約する。

アプリケーション・パフォーマンスに関する情報の一元化により、ハイブリッド・ネットワーク全体を流れるアプリケーションのデータおよびトラフィックの高速化やトラブル・シューティング、最適化を効率良く行える他、将来起こり得る障害を予防できるとしている。

アプリケーションやネットワーク、エンドユーザー・エクスペリエンスなどの各担当チームは、ハイブリッド・エンタープライズ環境の全体像を把握して、環境に潜む問題の芽をすばやく発見できるという。チームのメンバーは、非生産的なトラブル・シューティングではなくビジネス価値を生む戦略的なプロジェクトに、より多くの時間を振り向けることが可能になるとのことだ。