Microsoft Corporation

Microsoftは4月8日(米国時間)、「Microsoft Announces Nano Server for Modern Apps and Cloud - Windows Server Blog - Site Home - TechNet Blogs」において新しいオペレーティングシステム「Nano Server」を発表した。Nano Serverは最小のコンポーネントで構成されており、クラウドやコンテナでの利用を想定したバージョン。Webアプリケーションに必要となる軽量かつ高速で、リソース消費の少ないオペレーティングシステムと説明されている。

「Nano Server」はWindows Serverからサーバとしての動作に不必要なコンポーネントを削除して最小化を図るとともに、遠隔からの管理を基本とするようにリファクタリングされたバージョン。アップデートの頻度などもWindows Serverと比べて少なくなるほか、起動や再起動の時間が短くなり、物理サーバと仮想環境のいずれにおいてもWebサービスを提供する環境のサーバとして好ましい特徴を備えている。

同社の説明によれば、「Nano Server」はWindows ServerのVHDサイズの7%、クリティカルと判定される脆弱性の8%、再起動時間の20%となっているという。こうした性能を実現するため、GUIスタック、32ビットサポート、MSIといくつかのサーバコア・コンポーネントは削除されており、管理は基本的にはWMIおよびPowerShellを使って遠隔から実施する。