トヨタ自動車(トヨタ)は4月6日、新型1.2L直噴ターボエンジン「8NR-FTS」を開発したと発表した。同エンジンはマイナーチェンジしたオーリスに搭載される。

「8NR-FTS」は、排気ガス温度を最適にする水冷シリンダーヘッド一体型エキゾーストマニホールドとシングルスクロールターボチャージャーの組み合わせにより、ターボチャージャーの優れた過給効率を実現した。コンパクトな水冷式インタークーラーを採用したことで、エンジンの熱負荷に左右されず、運転状況に応じた吸気冷却効果を得ることができる。これにより、アクセル操作に対する瞬時のレスポンスと、幅広い回転域での最大トルクの発生を実現したという。

また、シリンダー内の強いダンブル流と、直噴技術「D-4T」により高効率の高速燃焼を実現。さらに、負荷に応じバルブ開閉タイミングを制御する連続可変バルブタイミング機構「VVT-iW」が可能としたアトキンソンサイクルなど、燃焼改善と損失改善を追求することで、量産過給ガソリンエンジンとしては世界トップレベルの最大熱効率36%を達成した。

「8NR-FTS」

「8NR-FTS」主要緒元

総排気量 (cc) 1196
内径×行程 (mm) 71.45×74.5
圧縮比 10.0
最高出力 (kW[PS]/rpm) 85[116]/5200-5600
最大トルク (N・m[kgf・m]/rpm) 185[18.9]/1500-4000