日本IBMは3月16日、米IBMがコロラド州デンバーに拠点を置くAlchemyAPIを買収したと発表した。買収条件は明らかにされていない。

AlchemyAPIはディープ・ラーニングによるリアルタイム・テキスト分析やコンピューター・ビジョンを提供する企業。今回の買収により、AlchemyAPIを利用していた4万人の開発者がIBM Watsonの開発者コミュニティーに加わることとなる。また、AlchemyAPIのディープ・ラーニング技術をWatsonに統合することで、Watsonの能力強化を図るほか、新たな種類のテキストおよび画像認識を処理する言語分析APIや、画像データから重要な詳細情報の検出、ラベル付け、抽出を自動的に行う能力など、顧客や開発者、パートナーなどに提供されるコグニティブ・コンピューティングAPIの数と種類が大幅に拡充されるという。

IBMは「引き続きWatsonのコア・テクノロジーとクラウド開発プラットフォームへの投資を行い、Watsonエコシステムのさらなる強化を図ることで、サード・パーティー組織がWatsonを利用して新たなビジネスやソリューションを創出できるようにします」とコメントしている。