NTTドコモは3月10日、トランシーバ端末として初めて緊急地震速報の受信に対応した新端末「iMH-1000」と「iVo-300」を同日より順次発売すると発表した。

端末は法人顧客に提供しているパケット通信を利用したトランシーバサービス「ドコモビジネストランシーバ」で利用できる。これまで業務用無線を利用してトラックやバスの運行管理、タクシー無線などを利用している法人向けに、FOMAエリアで利用するパケット対応トランシーバサービスとして提供している。

同サービスは、パケット通信を利用して音声通話(半二重通信)を行うため、災害時にも音声通話がしやすいことから、今回新たに「緊急地震速報」に対応。これに加え、防水・防塵仕様のハンディタイプを追加。企業だけでなく自治体や消防活動における利用も視野に入れる。

車載タイプの「iMH-1000」は3月10日発売、ハンディタイプ「iVo-300」は3月25日に発売予定となる。なお、「iVo-300」の緊急地震速報対応は6月を予定している。

車載タイプ「iMH-1000」とハンディタイプ「iVo-300」

トランシーバ端末はオープン価格で、契約事務手数料は3000円。月額費用は2200円または3000円(無料通信分40万パケットを含む)となっているが、料金の違いは「長期利用と短期利用で異なる」(ドコモ)ものだとしている。全国のドコモ法人営業部門、またはドコモビジネスオンラインで購入受付を行う。