JR武豊線が電化され、1日から電車による営業運転が開始された。電化開業を記念し、大府駅の武豊線ホーム(2・3番線ホーム)で出発式も行われた。

武豊線が電化され、313系による営業運転が始まった

武豊線は名古屋都市圏の通勤・通学輸送を担う路線とされ、大府~武豊間の普通列車の他に、名古屋駅へ直通する区間快速も運転される。これまで非電化で、おもにキハ75形・キハ25形が使用されてきたが、さらなる輸送サービス向上をめざし、電化されることに。東海道本線と車両の効率的な運用が可能となり、より利便性の高いダイヤ設定が可能になるという。

武豊線で活躍したキハ75形は高山本線・太多線へ

電化開業当日、電車による営業運転は大府駅7時3分発の武豊行普通列車からスタート。出発式も同列車の発車に合わせて実施された。6時30分頃、武豊線初の電車の営業列車が2番線ホームに入線。313系4両編成で、前2両はB521編成、後ろ2両はB520編成だった。雨の降るあいにくの天気にもかかわらず、大府駅には多くの鉄道ファンらが集まっていた。

電化開業出発式には沿線自治体・JR東海の関係者が出席し、テープカットも行われた。313系の武豊線普通列車はほぼ定刻に大府駅を発車し、架線の張られた武豊線を走行していった。JR東海は武豊線電化開業に合わせ、313系28両を新製投入する計画で、これまで武豊線で活躍したキハ75形などの気動車は高山本線・太多線への転用が予定されている。

3月14日にはダイヤ改正が実施され、武豊線では平日夕方の時間帯に名古屋駅発の区間快速や線内の普通列車が増発される。大府駅で東海道本線名古屋方面からの新快速・普通列車との接続を図るだけでなく、東海道本線岡崎・刈谷方面からの列車との接続も考慮したダイヤになるとのことだ。