アライドアーキテクツは2月24日、SNS上で近年急速に普及している「ハッシュタグ」の利用実態について、女性SNSユーザー約4500名を対象にアンケート調査を実施し、その結果を報告した。

ハッシュタグとは、SNS上でユーザー投稿のタグ(付箋)として用いられる、ハッシュマーク(#)が付いたキーワード。「#fashion」「#ランチ」など日本語や英語のワードと自由に組み合わせ、投稿内容が何に関連するのかを表す。ハッシュタグごとに他ユーザーの投稿を一覧で表示できるため、特定の話題や同じ興味・関心を持つユーザーの投稿を効率よく閲覧することが可能だ。

20代の約半数、ハッシュタグ経験済み

同調査では、「SNS上でハッシュタグを使ったことがあるか」という質問に対し、全体の36%が「使ったことがある」と回答。「知っているが使ったことはない(18%)」との回答者を加えると、ハッシュタグ自体の認識率は半数を超える。

ハッシュタグの認知率と利用率 資料 : アライドアーキテクツ

20代以下に対象を絞ると、利用経験ありが約半数、認識率は約7割に達し、若年層ほど広く利用・認識されていることがわかる。

また、利用したことがあるSNSについては、全年代の83%が「Twitter」と回答しており、「ハッシュタグ=Twitter」というイメージが定着していることを示している。一方、Instagramでのハッシュタグ利用率は、20代以下の利用者数が、30代と40代の利用者数(16%)の2倍以上(34%)となっており、「若年層ではSNSを横断して幅広くハッシュタグを活用している」状況がうかがえる。

ハッシュタグは、気になる商品・情報を簡単に検索できる

その利用目的としては、「気になる商品や情報を検索するため(62%)」が最も高く、多くのユーザーが情報収集を目的にハッシュタグを活用しているようだ。

年代別の割合では、20代以下のみ「友達などが投稿しているハッシュタグに興味を持ち、チェックをする(40%)」との意見が次に多く、若年層では友人のハッシュタグがユーザー自身の興味・関心に影響を及ぼしていることが分かる。

ハッシュタグの利用目的 資料 : アライドアーキテクツ

ハッシュタグで検索を行う理由は、30代以上では「特に理由はない」が最も多いが、20代以下では「検索が簡単なため(40%)」がトップ。若い年代は、その「手軽さ」に魅力を感じている様子だ。

くわえて、「情報が整理されているため(19%)」や「リアルタイムで情報を得られるため(16%)」など、他の年代に比べて具体的な回答が選ばれる割合が高く、若年層であるほど明確な目的のもとにハッシュタグを活用していることがわかった。

ハッシュタグ検索を行う理由 資料 : アライドアーキテクツ

口コミ検索ならハッシュタグ!

今後、ハッシュタグを利用してSNS上で検索したい情報としては、全年代で「商品のクチコミ探し(65%)」が最も多い結果に。次いで、「好きなアーティストなどの最新情報探し(31.%)」「ニュースに対する世の中の見解探し(29%)」となった。

同結果を受け、アライドアーキテクツは、ハッシュタグが今後、SNS上でのクチコミの伝播に大きな影響を与える可能性を持っていると分析する。

なお、同調査は、1月14日~25日にわたり、Facebookアプリ「モニプラ」上で実施されたもの。有効回答数は4563名となる。詳しい調査結果は、こちらより閲覧することができる。