Aldecの日本法人であるアルデック・ジャパンは、業界最大容量クラスのSoC/ASICデザイン向けにXilinxのFPGA「Virtex-7」ベースの汎用プロトタイピングシステム「HES-7(HES7XV12000BP)」を発表した。

同製品は、FLG1925パッケージのFPGA「Virtex-7 2000T」を6個搭載し、ボード1枚当たりの最大ゲート数は7200万ASICゲートである。さらに、このボードを同社のバックプレーン「HES7-BPx4」に4枚接続することで、FPGAプロトタイピングシステムは最大2億8800万ASICゲートまで拡張できる。

また、「HES-7」FPGAボードはFMCコネクタを9本持ち、合計648本の差動ペアがFMC対応ドーターカード(レガシーまたは新ハードウェア)の外部接続に使える。そして、内部のFPGA間接続には1ボードごとに合計977本の差動ペアがあり、デバッグ用途の共通バスも別に用意されている。加えて、制御用FPGAの「Virtex-7 690T」はEthernet 1GBおよび40GB(QSFP+)、USB3.0、PCIe x16/x8などの高速インタフェースと接続し、最先端のデザインをほぼカバーできる。

この他、「HES-7」はFPGAプログラミングおよびボード設定用制御ユーティリティを持つ従来型の高速プロトタイピングソリューションの用途に利用可能となっている。また、「HES-7」のメリットとして、同社のシミュレーションアクセラレーション、エミュレーションソリューションであるHES-DVMの高機能検証モード用ハードウェアプラットフォームになるという。

HES-7(HES7XV12000BP)の外観