ファーストサーバは、 新サービスブランド「Zenlogic(ゼンロジック)」を立ち上げ、 第一弾のサービスとしてクラウドベースのホスティングサービス「Zenlogic ホスティング」を2月5日より提供開始すると発表した。
新サービスを支える基盤には、ヤフーのIaaS型クラウド基盤を採用し、ホスティングは1契約につき、1つの仮想マシン(VM)を占有的に割り当て提供する仕組み。メモリ/CPU/ハードディスクの「リソース保証型のサービス」として提供する。
また、安心・安全への取り組みとして、WAFを標準導入し、 データのバックアップは物理的に異なるバックアップシステムにて日次取得で3世代分を保持する。
提供価格(税別)は、初期費用が無料で、月額費用が2,970円~(12カ月契約時)。なお、同社ではサービス開始に合わせ、月額SSL サーバー証明書 12カ月間無料キャンペーン」を実施する。
同社では、今回の新サービス開始を機に、「物理的なリソース貸し業者」から「顧客志向のサービス提供事業者」へと転換を図っていくという。
ファーストサーバ 代表取締役 村竹昌人氏は「ようやくこの日を迎えることができた。2012年に起こした事故後、これまで安心してサービスを提供できる環境を整えてきた。弊社はこれまで100名以下の中小企業向けにサービスを提供してきたが、こういったお客様に最適なサービスとは何かを考え、今回の新サービスを提供することになった。事業コンセプトは『サーバの区画貸しからサービス業へ事業転換』だ」と語った。
今回のサービスでは、自社のサーバを利用せず、Yahoo! Japanが提供するIaaS基盤に全面的に移行し、カスタマーサポートメインのサービスにするという。既存ユーザーは現在の環境ままだが、今年の7月に移行ツールを提供し、既存ユーザーの新サービスへの移行を促していく。将来的には、すべてのユーザーを新サービスに移行していく予定だという。
村竹氏は、「自社だけではすべては満たされない。われわれが集中すべき点に集中し、その他の部分は他社の力を借りることにした」と述べた。同社によれば、これによりサービス改善スピードの高速化が図れるという。
同社では新サービス提供と同時に、 「ビジネスパートナー制度」としてパートナー制度を刷新し、 パートナーとの新たなビジネス機会創出と協業の推進していく。
村竹氏は目標として、現在3万いるユーザー数を2017年度には6万に倍増させたいと語った。