YouTube - Broadcast Yourself.

Googleは1月27日(米国時間)、「YouTube Engineering and Developers Blog: YouTube now defaults to HTML5<video>」において、YouTubeで提供しているビデオストリーミング配信技術としてHTML5<video>をデフォルトに変更したと発表した。

YouTubeがHTML5<video>の試験利用を開始したのは4年前。当時はビットレートの動的変更などの機能がなかったためデフォルトの機能にはならなかったが、この数年間の開発を経てデフォルトの機能として採用されることになった。Chrome、IE11、Safari 8、Firefox Betaでデフォルトで動作する。

ビデオストリーミングでは、状況に応じてビットレートを変更するABR(Adaptive Bitrate)という機能が重要になる。この機能は、ビデオを再生するソフトウェアやハードウェアの画面サイズなどに合わせて適切なビットレートでデータを送信したり、ネットワークの混雑状況に合わせて送信するデータのビットレートを変更したりするもの。ABRが利用できれば全体では50%のバッファリングの削減、より混雑したネットワークでは80%ほどの削減につながると見られている。HTML5<video>ではこうした機能が実現されている。

HTML5<video>機能はブラウザのみならず、スマートTVやゲーム機器、その他のデバイスにおいてもビデオストリーミングの技術として活用されており、今後さらに利用されるシーンが増えることが見込まれる。