無料で届くフォトカレンダーアプリ「Famm(ファム)」を運営するTimers(タイマーズ)はこのほど、「Famm」を利用する男女857名(男性229名、女性628名)を対象に、「出産にまつわるプレッシャーに関しての意識調査」を実施し結果を発表した。調査期間は2014年12月18日~22日。

男性47.1%がパタニティブルーを経験

「パタニティブルーの経験について」

「パタニティブルー」とは、出産前後に「男性が」生活環境や精神面での変化によってうつ状態になってしまうことを言い、いわゆる「マタニティブルーの男性版」とされているとのこと。まずはその認知度について調査したところ、およそ8割の夫婦が「知らない」と回答。しかしながら、男性に対して内容を説明し、「あなたはパタニティブルーを経験しましたか?」と質問したところ、「経験した(7.1%)」「それに近いようなことを経験した(12.4%)」「経験したかもしれない(27.6%)」という結果に。意識はしていなかったものの、約半数にものぼる男性が近い症状を体験していたことが明らかとなった。

パタニティブルーに効果的なのは「妻との話し合い」

「パタニティブルーの内容」

続いて、「パタニティブルー」についての経験を具体的に調査。『子どもにちゃんと親として愛してもらえないかもしれない』と不安に感じたことはありますか?」という質問に対し、36.4%の男性が「ある」と回答した。さらに、「自分が良い父親になれないかもしれない」と感じたことがある男性は48.4%と、2人に1人の男性が悩みとして感じ、またプレッシャーを与える原因になっているということが判明した。

「パタニティブルーを払拭できた行動」

続いて、そういった不安を払拭できた行動について質問したところ、最も多かったのは「妻との育児についての話し合い(52.0%)」だった。ほかにも「産婦人科に一緒に行く(33.3%)」「出産に立ち会う(32.9%)」「友人から育児の話を聞く(31.1%)」といった項目も30%程度の支持を集めた。

女性の37.4%が「マゴニティブルー」を経験

「マゴニティブルーの経験について」

次に、女性を対象に「親から"孫をつくってほしい"という過度な期待・プレッシャーからくるブルー(マゴニティブルー)を経験した事はありますか?」と尋ねた結果、37.4%の女性がプレッシャーを感じたとのこと。また、プレッシャーによって何かマイナスなことが起きたか質問したところ、大小の差はあれど24.2%の女性が「マイナスなことが起こった」と回答した。両親からのプレッシャーは女性の精神面や肉体面、もしくは夫婦間の関係に良くない影響を及ぼす可能性があると考えられることから、調査では「実際のマイナスな影響について周囲が理解を深めないと、今後はよりいっそう周囲プレッシャーによるマイナスな影響が拡大することが懸念される」とコメントしている。