Telstra子会社のOoyala(ウーヤラ)は12月9日、「Global Video Index Report」の最新版(2014年第3四半期/2014年7月~9月)を発表した。

最新版「Global Video Index Report」では、視聴者は、1日の内で時間帯により異なるさまざまな端末でTV番組や動画を視聴するという視聴パターンを紹介。また、第3四半期は、携帯端末およびタブレット端末がオンライン動画の視聴全体の30%に達し、前年比で114%の伸びとなっていることが明らかになった。この伸び率から、Ooyalaは、2015年後半には、携帯端末およびタブレットによる視聴が全オンライン視聴の50%に達すると予測している。

携帯およびタブレット動画の増加率(2014年第3四半期)

視聴者は徐々に日常的なコンテンツ視聴にインターネットを使用するようになっているが、その主な要因は、高品質なライブ動画コンテンツ、特にあらゆる種類の国際的なスポーツイベントやスポーツニュースにアクセスすることが多くなってきている。

その結果、携帯端末およびタブレットによる動画視聴にこれまでに例のない伸び率が見られているという。

自社コンテンツに関するこうした視聴データを利用できる放送局やパブリッシャーは成熟市場で、この傾向を活用することで、ビジネスを成功させるまたとない機会を得ることができるとしている。

また、あらゆる端末で、長編動画の視聴が大幅に伸びていることも明らかになった。その中で、長編コンテンツを最も多く視聴していたのはスマートテレビ(インターネットに直接接続、またはゲーム機やその他の端末から接続)だった。

第3四半期中では、スマートTVの視聴者は、タブレットによる視聴の4倍以上、携帯電話による視聴のほぼ10倍以上の割合で長編コンテンツ(10分以上の動画)を視聴していた。

端末およびビデオの長さによる再生の割合(左)端末および動画の長さによる視聴時間の割合(右)

さらに注目すべきことは、いずれの端末でも長編動画を視聴することが一般的になっていること。タブレット視聴者は、動画に費やす視聴時間全体の68%で10分以上の動画視聴しておりこれは、長編動画を視聴するスクリーンとして、タブレットが固定テレビの代替になり得ることを示している。

端末タイプ別の視聴

携帯電話ユーザーについても、動画視聴時間全体の48%は長編コンテンツを視聴しており、テレビ番組、映画、ニュース、スポーツイベントといった高品質コンテンツが視聴される傾向にある。

こうした傾向は、タブレットや携帯電話などの携帯端末の利用は、もはや「手軽な」コンテンツにとどまらないことから、動画のパブリッシャーにとって、新たなマネタイゼーションの機会が存在することを示している。

端末および動画の長さによる視聴時間の割合