丸紅は11月25日、米EnerG2 TechnologiesとEnerG2が製造する蓄電池用電極材料を、日本・韓国・中国を中心とする全アジア市場向けに独占販売する契約を締結したことを発表した。

蓄電池市場は今後の需要拡大が見込まれているが、EnerG2はその電極材料である活性炭・ハードカーボン・カーボン複合材料の製造において、用途に応じてその粒径、細孔サイズ、細孔分布、純度のコントロールなどの技術を有しており、米国エネルギー省より2130万ドルの助成金が交付されるなど注目を集めている。

今回の契約は、丸紅が2011年から行ってきたEnerG2製品のマーケティングの延長線上に位置するもので、EnerG2の量産体制が整ったこと、ならびにリチウムイオン電池・鉛蓄電池・電気二重層キャパシタなどに一定の需要が見込めることなどからなされたという。

これにより丸紅は従来扱ってきた蓄電池、セパレータ、外装材などの主要部材ならびに炭酸リチウムなどに加え電極用材料も手掛けることが可能となり、より高度・複雑化している市場ニーズに応えられる体制が構築できるようになったとしている。