Corningは11月20日(現地時間)、スマートフォンやタブレットなどの電子機器向けカバーガラス「Gorilla Glass 4」を発表した。同製品により、競合製品と比べて最大2倍の耐傷性を実現したという。

今回、同社では、何百台もの破損した端末を検証し、屋外使用時の破損の70%以上が、先端が尖った物、鋭利な物との接触により生じる傷が原因であることを発見した。そこで、屋外または研究施設で破損したカバーガラスに関する何千時間に及ぶ分析をベースに、現実世界で破損が発生する事故をシミュレーションする新たな落下試験方法を開発した。

この試験方法では、カバーガラスが直接、荒い表面と接触するよう1mの高さから画面を下にしてデバイスを落下させた。そして、この試験により、「Gorilla Glass 4」は、競合ガラスに比べて最大2倍の耐傷性を有し、80%の確率で破損しないという結果が得られた。これに対し、現在の市販デバイスで採用されているソーダライムガラスは、ほぼ100%破損したとしている。

現在、「Gorilla Glass 4」はサンプル出荷中。

落下試験時のモバイル端末

落下試験装置

ラボでの検証風景