富士通はこのほど、ビームスが幅広い世代へ向けた業態「ビーミング ライフストア(B:MING LIFE STORE)」のららぽーとTOKYO-BAY店(千葉県船橋市)にて、RFIDを活用した新たな顧客体験を提供する実証実験を実施すると発表した。

ビーミング ライフストア by ビームス ららぽーとTOKYO店

ビームスは、RFID活用におけるオペレーションの効率化を掲げ、業界に先駆けて2012年にRFIDを導入し、店舗での決済や棚卸し、物流センターでの一括読み取りによる在庫管理などの業務運用にRFIDを活用してきた。

「ビーミング ライフストア」は、幅広い世代に向けたショップとしてメンズ・ウィメンズ・キッズ・ベビーまでさまざまな服と雑貨を販売しているが、今回の実証実験では、サイズや色の種類が特に多く、商品情報のニーズが高いキッズアイテムを対象として、11月18日から12月19日までの期間で実験を行う。

具体的には、服をハンガーポールにかけるという自然な動作の中で、顧客が知りたい商品情報を提供することで商品との新たな出会い方を演出して商品購入を促す。ハンガーポールにコンパクトなRFIDのアンテナ基盤を使用し、10cm付近に近づけたRFIDタグの微弱な電波を、什器に組み込んだRFIDリーダーで読み取ることで、商品情報をタブレット画面上に表示する。

FUJITSU RFIDタグ

RFIDリーダーが組み込みこまれた什器に、RFIDタグのついた商品を近づけると、タブレット画面上に小鳥が商品を運んできたような演出から始まり、かわいらしいしぐさとともに、商品の情報(カラー、サイズ、特長、在庫情報、コーディネート例)が映し出される。

店舗では、どの商品情報が何回閲覧されたかといったログが取得でき、人気の高い商品や購入実績を把握することが可能なほか、商品情報やマスタの一括登録・修正を手軽に行えるCSV形式で表示に必要な情報を取り込む機能により、運用の負荷軽減を実現する。