ヤンセンファーマは11月19日、HIV-1感染症治療薬 抗ウイルス化学療法剤「コムプレラ配合錠(一般名:リルピビリン塩酸塩/テノホビル ジソプロキシルフマル酸塩/エムトリシタビン配合錠)の日本における製造販売承認を取得したと発表した。

同剤は、米ギリアド・サイエンシズにより開発された、リルピビリン塩酸塩、テノホビル ジソプロキシルフマル酸塩およびエムトリシタビンの3成分を含む配合錠で、世界60か国以上の国・地域で承認されている。日本においては、ヤンセンがHIV-1感染症治療薬の治療経験がない成人HIV-1感染患者およびHIV-1感染症治療薬の既治療患者(ウイルス学的抑制が得られており同剤へ切り替える場合)に対する治療薬として承認申請を行っていた。

「コムプレラ配合錠」により、患者に新たな治療の選択肢が提供されると同時に、抗HIV治療ガイドライン(2014年3月版)で提唱されている抗レトロウイルス療法を1日1回1錠の服用で行うことができるため、患者の長期服薬における負担軽減につながることが期待される。

同社は「HIV/AIDSに対して世界中で様々な取り組みがなされる中、ヤンセンでは引き続き、HIV領域において、患者に貢献すべく、さらなる取り組みを行っていく」とコメントしている。