Spansionと大日本印刷(DNP)は11月18日、スパンションのエネルギーハーベスティング向け電源ICを搭載したBluetooth対応の専用Beaconを使って、屋内位置情報サービスおよびO2O(Online to Offline)サービスの実証実験を開始すると発表した。

ビーコンの壁面設置イメージ

筐体表面の小型太陽電池により、電池レスで動作可能なビーコン

DNPのiBeaconを使った情報配信サービスは、スタンプラリーのほか、デジタルクーポンや施設内のマップ情報、商品説明配信などに拡大。既に、日本航空と羽田空港第1旅客ターミナルおよび各地の空港、イオンモールの商業施設「イオンレイクタウン」などで実証実験を行っている。

一方、iBeacon対応サービスの増加に伴い、施設に設置するビーコン端末の保守・メンテナンスの作業負荷やコストは、事業者にとっての大きな負担になると想定される。

スパンションは、フラッシュメモリをベースにした組込みシステム向けソリューションにおけるグローバルリーダーで、同社のエネルギーハーベスティングソリューションは、エネルギー源として太陽光や振動、温度変化などを利用している。また、それら複数のエネルギー源を並行して利用できるため、信頼性の高い電池レスの動作を実現する。

スパンションでは、このようなセンサーやビーコン・モジュールに対する企業の保守・運用費用削減に貢献すると共に、新しいIoTアプリケーション創出の一翼を担うとしている。