The FreeBSD Foundation is a 501(c)(3) non-profit organization dedicated to supporting the FreeBSD Project.

FreeBSD Foundationは11月17日(米国時間)、「FreeBSD Foundation: FreeBSD Foundation Announces Generous Donation and Fundraising Milestone」において、WhatsAppの共同設立者のひとりであるJan Koum氏から100万ドル(約1億1,670万円)の寄付を受けたと伝えた。これはFreeBSD Foundationが寄付を受け付つけてきた15年間において、単独では最も大きな金額と説明されている。

Jan Koum氏はFacebookに寄付の理由を掲載。それによると、同氏は1990年代後半からFreeBSDを利用していたが、当時、公営住宅に住んでいて貧しかったと回想しながら、そうした生活から脱却できたのはFreeBSDを使っていたことからYahoo!に就職できたからと説明している。その後、同氏はWhatsAppを設立し、現在の成功に至っている。当然ながら、WhatsAppではシステムの運用にFreeBSDを使っている。

加えて、100万ドルという高額の寄付をした背景には、FreeBSD Foundationに注目を集めるとともに、自分以外の人の支援を増やし、FreeBSDそのものを発展させていきたいという想いがあると説明している。同氏と同じようにFreeBSDをきっかけに貧困から脱する機会を継続させていきたいとしている。

FreeBSD Foundationではこの寄付をどのような形でFreeBSDコミュニティへ活用していくかについて検討していると説明。また、2014年度は寄付の総額を100万ドルと定めていたが、今回の寄付によって目標金額を達成したとした。ただし、資本はFreeBSDプロジェクトを安定して継続的にサポートしていくために必要としており、これをもって本年度の資金集めを取りやめないと説明。今後も継続して寄付してほしいと呼びかけている。