ねこじゃらしは10月24日、プロクリエイター向けファイル共有サービス「Jector」のサービス開始を発表した。

Jectorは、同社がすでにリリースしているクラウドストレージサービス「MacServer」で培ったノウハウをもとに、日本のプロクリエイターや制作会社の意見・要望を受けて開発したファイル共有サービス。

クリエイティブ業界では、大きなファイルや特殊なファイルを取り扱うケースが多く、社外のユーザーも参加するプロジェクトが多いため、そのような環境で安全にファイルを共有できるようにすることを目的としている。

例えば、社内外のメンバーとの共有機能では「プロジェクトフォルダ」と呼ばれるメンバーを限定したフォルダの中でファイルを共有できる。共有されたプロジェクトにはメンバーの顔アイコンが表示されるため、誰とどのようなファイルを共有しているかがひと目でわかるという。

また、その他機能では、ブラウザ上でPhotoshop、Illustrator、InDesignといった多くの専門的なファイルのプレビューに対応。ソフトをインストールしていない社外のメンバーで会っても、ブラウザで簡単にファイルの内容が確認できる。高解像度ディスプレーでの表示にも最適化されており、"Retina"や"5K"でも細部までファイル確認が可能となっている。

もちろん、Webブラウザのみではなく、デスクトップアプリケーションをWindows(今冬リリース予定)とMacの双方で用意。社内ファイルサーバーやNASのようにマウントできるため、従来の運用体制からスムーズな移行ができる。ファイルは同期するタイプではなく、必要な時にダウンロードする仕組みを採用。容量の大きなアセットデータを多数管理する企業に最適としている。また、iOSアプリも10月下旬にリリース予定だ。

ネットワーク接続については、全ての通信経路を暗号化しており、ユーザーデータはISMS認証を取得している国内のデータセンターに保存するという。ファイル操作の詳細ログも追跡可能となっている。

月額料金は1ユーザーあたり2000円、容量1GBごとに20円となっており、最低5ユーザー、100GB~の利用が推奨されている。なお、初期費用は1カ月分の料金となっているが、12月31日までは初期費用無料キャンペーンを実施している。また、30日間は無料の試用期間が設定されている。