セイコーインスツルの電子辞書、DAYFILER(デイファイラー)シリーズのプロフェッショナル向けモデル「DF-X10001」

セイコーインスツルは7日、1987年から手がけてきた電子辞書ビジネスから、2015年3月末をもって撤退することを発表した。サポート関連については、2015年4月以降も同社CPサービスセンターにて対応していく。

撤退の理由として、電子辞書の市場が成熟したことで、近年は市場の縮小傾向が続いていることを挙げる。加えて、スマートフォンやタブレットの普及によって、辞書アプリやインターネット上の辞書を利用するユーザーが増え、電子辞書の需要増を期待できないと判断した。

セイコーインスツルの電子辞書は、業界で第3位のポジションを保ってきたが、シェアは1桁台と低迷。今回の事業撤退によって、30年近く続いてきた同社の電子辞書が幕を下ろすことになった。今後については、「電子辞書の事業で培った辞書コンテンツの利用ノウハウや、それらを活用した検索サービスについては、セイコーホールディングスグループ内にてビジネス展開の可能性を検討していく予定」と述べている。