ゼブラは10月7日、筆圧や書く角度に合わせて芯をガードする新開発の内部機構により、どれだけ強い力をかけても芯が折れないシャープペン「デルガード」を11月12日より全国の文具取扱店で販売すると発表した。

デルガード

同製品では、「紙面に対し、垂直に強い筆圧が加わると、軸に内蔵されたスプリングが芯を上方向に逃し折れを防ぐ」「斜めに強い筆圧が加わると、先端の金属部品が自動で出てきて芯を包み込みガードする」という2つの機構が、加わる力の角度や強さに合わせて自動で配分を調整して作動する(芯が出ていない状態から、4回以上ノックして書くと折れることがあるという)。

上図は紙面に対し、垂直に強い筆圧が加わると、軸に内蔵されたスプリングが芯を上方向に逃し折れを防ぐ仕組み、下図は斜めに強い筆圧が加わると、先端の金属部品が自動で出てきて芯を包み込みガードする仕組み

金属部品が自動で出て芯をガードすることから「デルガードシステム」と命名された。

また、軸内部にシャープ芯を誘導する部品を取り付けたことで、短い芯でもずれて詰まることを防ぐ。

同社は、学生を対象にシャープペンを使用していて感じる不満を調査し、「芯が折れる」「芯がつまる」という回答が多く得られた。これを踏まえ、シャープ芯が折れる状況を把握するため、塾や学校で学生の行動観察を実施した。

その結果、人によってペンを持つ角度や筆圧がさまざまであり、ノートや試験のマークシートなど使用状況によっても変わることに注目し、同製品が開発された。

価格は486円、軸色はブルー、ブラック、ホワイト、ライトグリーン、ライトブルー、ピンクが用意されている。