ここ最近、芸能人に対しての無許可撮影が問題視されている。ゴールデンボンバーの樽美酒研二、市川海老蔵、ダレノガレ明美、木下優樹菜、きゃりーぱみゅぱみゅなど被害報告は後を絶たない。

「芸能人への無許可撮影を控えるべき?」に78.6%が「はい」、21.4%が「いいえ」と回答

今回、マイナビニュースでは男女929人を対象に、「無許可撮影」に関してアンケートを実施。「無許可で撮影したことがありますか?」という質問には、96.1%の893人が「いいえ」、3.9%の36人が「はい」と答えた。また、それらの行為を控えるべきという意見が78.6%の730人に対し、残り21.4%の199人が黙認すべきという立場の「いいえ」と答えた。

時に、"有名税"として片付けられることもあるこの問題。「芸能人のプライベートは、もっと守られるべきだと思いますか?」という質問には73.8%の686人が「はい」、26.2%の243人が「いいえ」と回答。「控えるべき」という立場の意見の数と開きがあることから、やはり"有名税"として受け止めている人も多いようだ。

それぞれの意見を見ても「当然プライベートは守られるべき」「大人げない行為」「自分がされて嫌ならやるべきじゃない」に対して、「見られてなんぼの仕事だから」「芸能人なら仕方ない」「職業柄仕方ないから覚悟して欲しい」「有名税だから」など。中には「反省しています」という過去に撮影してしまったことを後悔する声も。

また、芸能人を見かけた時の行動で、678人(73%)と最も多かったのが「見るだけにとどめる」。次に、「見て見ぬふりをする」が83人(8.9%)、「握手を求める」が76人(8.2%)、「撮影を求める」が35人(3.8%)、「サインを求める」が33人(3.5%)と続いた。日本人ならではの気遣いが垣間見られる反面、その裏で「黙って撮影してしまおう」というモラル低下の実態も。撮影は握手よりもハードルが高く、気軽に頼めないという背景もあるようだ。

そのほか、「芸能人の目撃情報をTwitterなどのSNSで公開したことはありますか?」の質問には、97%の901人が「いいえ」と回答。無許可撮影と同様、ごく一部の行動が問題へと発展している。

今回の調査を通して分かったのは、芸能人に対する無許可撮影はほとんどの人が否定的だということ。ただし、経験者は約4%にとどまったものの、約20%の人が「黙認派」であることも分かった。「視聴者提供」として映像や写真がニュースなどで使用される機会も増えているから、今後は撮影者のモラルがより一層求められる。いずれにせよ、「写真撮ってもいいですか?」の一言さえあれば、この状況は変わっていきそうだ。

■アンケートの概要
調査時期:2014年9月4日~9月25日
調査対象:マイナビ ニュース会員
調査数:男女929名
調査方法:インターネットログイン式アンケート