オーバーランした同期(12月9日早朝にANAが撮影、※画像は報告書より)

運輸安全委員会は9月25日、2012年12月8日に発生し航空事故につながりかねない「重大インシデント」に認定された、ANA899便の737-800が庄内空港に着陸した際にオーバーランとなった状況に関して、報告書を発表した。

737-800は2012年12月8日、同社の定期899便として羽田空港を離陸し、22時26分ごろ庄内空港に着陸した際、滑走路をオーバーランし草地で停止した。 同機には機長ほか乗務員5人、乗客161人の計167人が搭乗していたが、負傷者はなく航空機の損壊もなかった。

原因として、同機が着陸した際、通報された滑走路の状態で発揮できるはずの制動力が得られなかったため、滑走路をオーバーランしたものと推定されている。 同機が通報された滑走路の状態で発揮できるはずの制動力が得られなかったことについては、氷点に近い気温における降雪等により滑走路状態が雪氷状況調査時から変化したことが影響したものと考えられている。

報告書の詳細は運輸安全委員会のホームページを参照。