映画『るろうに剣心 伝説の最期編』が、いよいよ明日13日に公開を迎える。同作は8月1日に公開をスタートした『京都大火編』の後編にあたる作品で、前後編にわたって異彩を放っているのが、志々雄真実(藤原竜也)率いる精鋭集団・十本刀。本記事では独自に入手した個別の新写真を掲載し、原作での設定をもとに各キャラクターを解説する。

"盲剣"の魚沼宇水

十本刀は政府要人の暗殺を目的とした特攻部隊で、"天剣"の瀬田宗次郎(神木隆之介)、"百識"の佐渡島方治(滝藤賢一)、"盲剣"の魚沼宇水(村田充)、"明王"の悠久山安慈(丸山智己)、"刀狩"の沢下条張(三浦涼介)、"大鎌"の本条鎌足(屋敷紘子)、"飛翔"の刈羽蝙也(原勇弥)、"丸鬼"の夷腕坊(山田崇夫)、"破軍"(甲)の才槌(島津健太郎)、"破軍"(乙)の不二(山口航太)の10人で構成。全国各地に潜伏しており、志々雄が掲げる国盗りの一斉蜂起に備えて、緊急招集される。

宗次郎は志々雄の部下の中では最古参。十本刀の筆頭で、緋村剣心(佐藤健)に匹敵する天賦の剣才の持ち主であることから"天剣"と称されている。特徴は、驚異的な脚力で相手との間合いを詰める"縮地"という移動術。幼少期の虐待が原因で、喜怒哀楽の楽以外の感情が欠落している。方治は志々雄の参謀を務め、頭脳明晰で実務能力に長けた人物。マフィアから膨大な兵器を取り寄せ、志々雄一派を強大な組織へと作り上げた。

宇水は宗次郎と並ぶ実力者。かつては幕府側に雇われていた剣客で、志々雄との闘いで両目を切り裂かれ盲目となる。以来、その復讐のために修行を重ね、究極の型"心眼"を会得。「いつでも斬りかかって構わない」という条件の下、志々雄一派に加わった。元・僧侶の安慈は宗次郎と宇水に次ぐ強者。新政府の協力を口実に村長に寺を焼かれ、預かっていた子どもを失う。その後、己の体を鍛え上げて村長らを惨殺し、10年をかけて破壊の極意である"二重の極み"を会得。胸には亡くなった人々の位牌を忍ばせている。

張は名刀匠・新井赤空作の殺人奇剣の収集家で、それらを用いた殺戮を好む。大阪在住で関西弁でしゃべる陽気な性格。一方で子どもを殺すことも厭わない残忍さも併せ持っている。鎌足は超重武器・大鎖鎌を駆使し、見かけは女だが実は男。志々雄真に心酔し、志々雄の愛人である駒形由美(高橋メアリージュン)に対抗心を燃やしている。蝙也は大きな翼を背中に抱え、ダイナマイトを所持。究極まで体を絞ることで羽と爆風で空中を舞い、手首に仕込んだ刃物とダイナマイトで攻撃を仕掛ける。

夷腕坊は、ゴムのような肉体であらゆる衝撃を吸収してしまう巨漢で、武器は指に付けた爪状の刃。口癖は「ぐふ」。首を180度回転してみせたり、人間とは思えぬ跳躍力を見せたりと原作では驚異的な身体能力の持ち主として描かれている。巨大な頭で小柄な老人・才槌は不二を操り、そのコンビを"破軍"と称している。「論理的観点から…」と相手を論破することを得意とし、不二を効率的に運用する役目を担う。今回の映画では、武器を手に戦うなど原作設定と多少異なる。一方の不二は、原作者が『風の谷のナウシカ』の巨神兵をイメージしたキャラクター。人が見上げるほどの"怪物"のような巨体で、重厚な鎧を身にまとっているが内には武人としての心も。映画では、こちらも外見でかなりの変更が加えられている。

"天剣"の瀬田宗次郎(神木隆之介)

"百識"の佐渡島方治(滝藤賢一)

"明王"の悠久山安慈(丸山智己)

"刀狩"の沢下条張(三浦涼介)

"大鎌"の本条鎌足(屋敷紘子)

"飛翔"の刈羽蝙也(原勇弥)

"丸鬼"の夷腕坊(山田崇夫)

"破軍"(甲)の才槌(島津健太郎)

"破軍"(乙)の不二(山口航太)