イノーバは9月12日、コンテンツ制作やSEO対策、アクセス解析などを一貫して行うことのできる、コンテンツマーケティング特化型のクラウドソフト「Cloud CMO(クラウドシーエムオー)」の提供を開始した。
同社によると、コンテンツマーケティングは、米国においてBtoB企業の93%、BtoC企業の90%が実践しているマーケティング手法。自社の商品やサービスと親和性の高い見込み顧客に向け、継続的に有用性の高い情報を提供することで、その興味・関心を喚起し購買意欲を高めることを目的とするという。
「Cloud CMO」は、コンテンツマーケティングの実践に必要な「オウンドメディアの構築」や「コンテンツ制作」「SEO対策」「アクセス解析」「メルマガ配信」「リード管理」などの機能を提供するクラウド型ソフトウェアとなる。
オウンドメディア構築では、テンプレートの使用により「最短1日でWebサイトの構築が可能」なほか、カスタマイズも行うことができるため、企業のイメージにあった情報発信サイトの構築を実現する。
コンテンツ制作画面は、ブログ記事投稿のような仕様で、左側に編集画面、右側にプレビュー画面が表示され、文字の装飾や画像の追加などをリアルタイムで反映する。また、パソコンのブラウザを想定したプレビューだけでなく、スマートフォンやタブレットなどにも対応(レスポンシブデザイン)。表示されるデザインを確認しながら、直感的に制作することが可能だ。
SEO対策のサポートとしては、選定・登録したキーワードでの検索順位や、同キーワードのブログ記事内における頻度を確認することができる。
アクセス解析機能では、PV数やUU数、コンバージョン数、検索エンジンからの各コンテンツ流入数、キーワード順位、リピーター数、ソーシャルのシェア数などの把握が可能。コンテンツを通じて資料請求や問い合わせに至ったユーザーは、リード情報として管理できるだけでなく、メール配信なども行うことができ、ユーザーの見込み度合いに合わせた施策を実現する。
同製品の利用プランは、「スタンダード」と「エンタープライズ」の2つ。スタンダードは、月額利用料が7万9800円(税別)で、エンタープライズは、月額利用料が23万9800円(税別)。プランに応じて、リード情報数やメール配信数など一部機能に制限を設けている。なお、初期費用は、両プランともに10万円(税別)となる。
同社は、今後、マーケティングオートメーション機能の強化のほか、資本・業務提携をしたセールスフォース・ドットコムのSales CloudやExactTarget Marketing Cloudとシームレスに連携することで、コンテンツマーケティングを軸としたリード獲得から営業活動による受注を可視化するなど、さらなる利便性向上を目指すという。