JR東日本盛岡支社は釜石線花巻駅・新花巻駅で駅舎改修工事を進めている。リニューアル後の駅舎は、宮沢賢治の物語『銀河鉄道の夜』をテーマとした意匠や演出で運行している釜石線のSL列車「SL銀河」のイメージに合わせた意匠になるという。

花巻駅完成イメージ

新花巻駅完成イメージ(ホーム)

花巻駅は、「宮沢賢治の世界」をベースに、賢治の生きた大正時代の煉瓦の建物をイメージした外観に。ガラス面には青色のフィルムを貼り、銀河の世界を表現。あわせて釜石線ホーム上屋の増築も行う。

新花巻駅では、新幹線駅舎から釜石線ホームに至る地下連絡通路の壁面や天井をリニューアル。路線図などによる釜石線の紹介から、通路を進むにつれて新幹線、釜石線、「銀河鉄道の旅」へとつながっていくイメージをイラストで表現し、昼から夜へ、日常から非日常へと移行していく演出を施す。ホーム壁面には「星めぐりの歌」の歌詞と、歌詞に登場する星座を配置し、地下連絡通路と色調を統一することで一体感を作り出す。

花巻駅の改修工事は9月21日の「宮沢賢治祭」に合わせて完成する見込み。釜石線ホーム上家増築は2015年3月完成予定。新花巻駅の改修工事は10月14日「鉄道の日」に合わせて完成する予定だ。