FreeBSD - The Power To Serve

9月4日(協定世界時)、FreeBSDのPorts CollectionにLuminaデスクトップ環境のportが追加された。Luminaデスクトップ環境はFreeBSDでの利用を想定して開発が進められているデスクトップ環境。BSDライセンスのもとで提供されており、将来的にPC-BSDにおけるデスクトップ環境のベースとして中心的なポジションになっていくものとみられる。次のパッケージアップデートでパッケージの提供が開始されるほか、FreeBSD 10.1-RELEASEでは配布物にパッケージが含められるものとみられる。

UNIX向けオペレーティングシステムの統合デスクトップ環境としてはGNOMEやKDE、XFCEやLXDEなどがよく使われている。ウィンドウマネージャと呼ばれるより軽量な環境はすでにほとんど開発が停止しており、最新のプロトコルに対応したデスクトップ環境(ワークステーション)を利用するにはこれら統合デスクトップ環境を利用する必要がある。

しかし、依存するライブラリやソフトウェアの多さなどを懸念するユーザもおり、最新のプロトコルを実装しつつも軽量で高速、デスクトップの管理に特化したデスクトップ環境を求める声が少なくなかった。Luminaはこうした要望に応えるためにPC-BSDプロジェクトが開発をはじめたデスクトップ環境。FreeBSDのPorts Collectionに追加されたことで利用するユーザの増加が見込まれる。同様のソフトウェアの開発はほかのオープンソースプロジェクトでも起こっている。