ゼロエンタープライズ・ジャパン(ゼロエンター)は9月1日、米Zero Eneterpriseが保有する零式艦上戦闘機(零戦)が2014年9月4日に横浜港に到着すると発表した。
この里帰りプロジェクトは、同社取締役の石塚正秀氏がCEOを務めるZero Enterpriseが所有するレストア済みの零戦を日本に移し、飛行可能な状態のまま保存するというもの。当初は2013年秋の里帰りを目指していたが、さまざまな課題の解決に想定外の時間がかかったため、このスケジュールとなったという。
今後、ゼロエンターは、2015年の終戦70周年に向けて、地方自治体、民間でのイベント、航空ショーなどを開催することを目指しており、将来的には現在米国に所属している同機を日本国内で永続的に維持保管できる方法を模索していく。
まずは、同機が輸送のために主要部品ごとに分解された状態で到着することから、機体の構造の細部まで確認できる状態での展示会を計画しているという。
世界に飛行可能な零戦は5機存在するといわれており、そのすべてが米国に駐機している。もし飛行可能な状態にレストアされた零戦を継続的に日本で保管できれば、第二次世界大戦後で初めてのことになる。