日本航空と三菱航空機は8月28日、JALグループの次世代リージョナルジェット機として「三菱リージョナルジェット(MRJ)」 32機を導入することについて、基本合意に至ったと発表した。

同機は2021年中をめどに、JALグループのジェイエアによる国内線での運航が計画されている。

MRJは、三菱航空機が開発する70~90席クラスの次世代民間旅客機。世界最先端の空力設計技術や騒音解析技術の適用と、プラットアンドホイットニー製最新鋭エンジンの採用により、大幅な燃費低減と騒音・排出ガスの削減を実現する。

また、幅の広い座席、大型の手荷物収納スペースなどの採用により、これまでのリージョナルジェット機にはない快適な客室空間を提供する。

MRJは今年6月に、飛行試験機初号機の翼胴結合が完了し、エンジンを搭載した。来年に予定している初飛行に向けて、最終組立作業が進められている。飛行試験の一部は米国ワシントン州モーゼスレイク空港を拠点として実施することが決定している。

JALグループは、 新開発のエンジンを装着し、在来同サイズ機との比較で大幅な燃費改善が見込まれるなど、優れた経済性を有するMRJを、地方ネットワーク路線運営の主力機として活用する。

エンジンを搭載したMRJ飛行試験機初号機