MMD研究所は8月22日、小学生の子供を持つ母親を対象に実施した、携帯電話端末に関する利用実態調査の結果を発表した。結果をまとめると、小学生の子供に携帯電話端末を持たせる必要性を感じる母親は、全体の57.0%だったという。

同調査は、小学生の子供を持つ20歳から49歳までの母親を対象に実施したもので、有効回答数は670人。実施期間は2014年8月6日から8日まで。

まず、小学生の子供を持つ母親(670人)に、子供に携帯電話端末を持たせる必要性について聞いたところ、17.3%が「必要性を感じる」、39.7%が「必要性をやや感じる」と回答し、合わせて57.0%の母親が何らかの必要性を感じていることがわかった。

子供に携帯電話端末を持たせる必要性を感じるか

次に、子供に携帯電話端末を持たせる必要性を感じると回答した母親(382人)に、その理由を聞いた。結果は、「災害や事故の時など緊急時に連絡が取れるようにしたいから」(77.0%)が最も多く、「子供がどこにいるかわかるようにしておきたいから」(63.6%)、「塾などの習い事の際に連絡が取れるようにしたいから」(49.7%)などの回答が続いた。

子供に携帯電話端末を持たせる必要があると思う理由

実際に、自身の子供に携帯電話端末を持たせているかどうかを聞いた質問では、58.2%が所持させていることが明らかになった。一方、子供に持たせていない母親(280人)に、今後の子供用の携帯電話端末の購入意向を尋ねたところ、「あまり購入したいとは思わない」が44.6%、「購入したいとは思わない」が27.9%で、合わせて72.5%の母親が購入したいとは思わないと回答した。

子供に携帯電話端末を持たせていない母親に聞いた、今後の子供用端末の購入意向

また、子供に携帯電話端末を持たせている母親(390人)に、携帯電話端末を学校に持ち込ませているかどうかも質問。その結果、「持たせているし、学校も許可している」(14.6%)、「持たせているが、学校は禁止している」(11.8%)など、合計で30.3%が携帯電話端末を学校にも持ち込ませていることがわかった。

子供に携帯電話端末を学校へ持ち込ませているか

さらに、同じく子供に携帯電話端末を持たせている母親に、持たせて良かったと思うことも聞いた。すると、最も多かった回答は、「緊急時に連絡が取れる」で74.4%、次に「子供の位置情報がわかる」が40.3%、「こまめに連絡をとるようになった」が30.8%という結果だった。子供に携帯電話端末を持たせる理由とほぼ同様の結果となり、子供の安否を確認できることについて、母親がメリットを感じていることがわかった。

子供に携帯電話端末を持たせて良かったと感じること