Blu-ray Disc Associationは8月18日(米国時間)、両面で200GBのデータ蓄積が可能な、新たな両面ディスク(BD-DSD)の仕様を策定したと発表した。

BD-DSDは、ペタバイトクラスのデータを蓄積する大規模なシステムにおいて正常に機能するよう設計されている。

また、数枚から数百枚のディスクを収納できるディスク・カートリッジに搭載されるような設計になっており、データセンターでは、複数のカートリッジを使うことにより、単一のセットとして、数ペタバイト)のデータを処理できるようになる。

その際、カートリッジはロボットアームでレーザー読み取り/書き込みヘッドに移され、データへアクセスが行われるようになると想定されている。

一旦ヘッドへ移されたディスクのアクセスタイムは、通常のHDDのアクセスタイムと匹敵するもので、テープメディアの通常のデータアクセスタイムより大幅に短縮される見込み。

現在の片面ディスクに基づいた試算によると、100テラバイトクラスのストレージシステムにおいて、他の記録メディアの代わりにBD-DSDを使用することにより、メディアや電力に要するコストが削減できるとともに、CO2の排出も抑えられるという。

BD-DSDの仕様とライセンス条件は、同日より提供開始される。