映画『ホットロード』の初日舞台あいさつが16日、都内で行われ、キャストの能年玲奈、登坂広臣(三代目J Soul Brothers)、木村佳乃、小澤征悦、鈴木亮平、太田莉菜、落合モトキ、竹富聖花と三木孝浩監督が出席した。

左から、小澤征悦、木村佳乃、能年玲奈、登坂広臣、鈴木亮平

全国公開中の本作は、紡木たくの同名漫画を実写化した青春ラブストーリー。心に寂しさを抱える14歳の少女・和希(能年)は、夜の湘南で不良チームの少年・春山(登坂)に出会う。傷つけ合いながらも、次第に惹かれ合っていく2人だったが、チームの新リーダーになった春山が抗争に巻き込まれてしまい――というストーリーで、尾崎豊の「OH MY LITTLE GIRL」が主題歌に起用されている。

主人公を演じた能年は、「青春がたくさん詰まった映画。共鳴して心に響いてくれれば。特別な映画になったらうれしい」と言葉を選びながらあいさつ。本作では、思春期における母親との関係も描かれるが、「私はお母さんにストレートに気持ちをぶつけていたので、すごく難しかった」と役作りの苦労を明かしつつ、「私が悩んでても『どうでもいいやん!』って言うお母さんだったから、許せなくて毎日ケンカをしてました。でも、それは私にも受け継がれてるし、楽しいお母さんに感謝してます」と笑顔を見せた。

一方、映画初主演ながら乱闘などのアクションシーンにも挑んだ登坂は、特攻服での演技に「初めて着たけど、さらしを巻くと男として気が引き締まりました」と満更でもなかった様子。劇中では、能年演じる和希に「お前、俺の女にならない?」と告白するシーンもあるが、「『俺の女になれ!』なんてよっぽどの自信がないと言えない」と照れ笑いしつつ、「好きだったらストレートに言う。『好きだから付き合ってくれない?』とか」と“公開告白”をして、女性客たちを沸かせた。

また、昨年の冬に敢行された撮影では、クリスマス直前に能年からキャストやスタッフにお菓子のプレゼントがあったそうで、登坂は「こんなサンタさんがいるんだとモチベーションが上がりました」と笑顔で感謝。そんな能年について、「話してても7秒後くらいに返ってくるテンポ感が好き」と語った小澤は、「大人として説得する場面があるんですけど、『ダメだ。僕の言葉は能年さんに届いてない』って実感できました」と苦笑いで明かして、観客の笑いを誘っていた。