ExtremeTechは8月13日(現地時間)、「DirectX 12 reduces power consumption by 50%, boosts fps by 60% in new tech demo|ExtremeTech」においてSiggraph 2014のIntelブースで実施されたデモンストレーションを取り上げ、DirectX 11とDirectX 12を比較したデモで消費電力が50%減少、逆にフレームレートは60%増加という素晴らしい成果を見ることができたと伝えた。

デモンストレーションはSurface Pro 3(Intel Core i5、HD4400)で実施されていたと説明がある。デモは50,000個の小惑星をスクリーンに描画するというもの。それぞれの小惑星は形もテクスチャもそれぞれが独自のものになっている。DirectX 11でレンダリングした場合にはCPUで消費される電力がGPU以上にあるが、DirectX 12ではCPUでの消費電力が大幅に減少。この結果が全体としての消費電力の低下につながっている。

DirectX 11からDirectX 12にAPIを切り替えることで消費電力量の削減が期待できることから、スマートフォンやタブレットデバイスといったモバイルデバイスでの作業において従来よりも長くバッテリが保つことになり、よりバッテリの残りを気にせずに操作できるようになるものとみられる。DirectX 12の登場はこうしたデバイスのユーザにとって朗報といえる。