8月11日、今年で2回目の「スーパームーン」が発生し、今年で最大の満月を見ることができる。スーパームーンとは、地球に最も近づいた時(近地点)に満月または新月を迎える現象をいう。

月は地球を周回しているが、その軌道は楕円形であるため、地球と月の距離は変化している。また、月の軌道は太陽や地球の影響を受けて変化するため、月が地球に最も近づいた時、最も遠ざかる時の距離が異なる。

月は、月が地球に近づいた時に大きく見え、遠ざかった時に小さく見える。国立天文台によると、8月11日2時43分に月と地球が今年最も近づき、その距離は約35万7,000kmだという。満月の瞬間の月の視直径は約33分角となる。その直後の3時9分に満月の瞬間を迎える。

逆に、今年最も小さく見えた満月は1月16日で、月と地球の距離は約40万7,000kmで、月の視直径は約29分角だった。

2014年最大の月と最小の月の比較 写真:国立天文台

ちなみに、今年は8月11日以外には、7月12日20時24分と9月9日10時38分にスーパームーンが発生する。

2012年5月に撮影されたパリ・エッフェル塔とスーパームーン 写真:VegaStar Carpentier(apod.nasa.gov)

2013年6月に米国ワシントンで撮影されたスーパームーン 写真:NASA/Bill Ingalls