NASAは7月31日、2020年の火星探査に用いられる次期の火星探査車について発表を行った。次期火星探査車には、二酸化炭素から酸素を生成するための実験機器「Mars Environmental Dynamics Analyzer」など、調査や実験に必要な7つの最新機器が搭載される。
NASAによると、次期探査車は、2012年に火星に上陸し、現在も稼働中のキュリオシティに基づいて設計されるという。
NASAの有人探査・運用ミッション部局のウィリア・ゲルステンマイアー氏は、「2020年の火星探査車は、宇宙飛行士が火星に着陸した時に直面する環境とテスト技術に関する疑問を解決することに役立つ。火星は生命を維持するために必要な資源を持っており、それによって、人類が火星でミッションを達成する際に必要な物質を減らすことができるだろう」と語っている。
2020年の火星探査車には、酸素生成の実験に加えて、「地球に持ち帰るために保管される岩石や土壌サンプルの収集」や「遅筆額的な評価を実施して、潜在的な居住の可能性の判定」といったミッションもある。
2020年の火星探査車には、「Mars Environmental Dynamics Analyzer」のほか、火星表面の鉱物の決定を助けるカメラ「Mastcam-Z」、岩や表土中の有機化合物の存在を検出できる「SuperCam」、火星表面の物質の元素の分析を助ける「Planetary Instrument for X-ray Lithochemistry」、微細な好物の分析に役立つ「Scanning Habitable Environments with Raman & Luminescence for Organics and Chemicals」、温度、風速、風向、圧力、相対湿度、粉塵の大きさ及び形状の測定値を提供するセンサー「Mars Environmental Dynamics Analyzer」、地下の地質構造の分析を助ける「The Radar Imager for Mars' Subsurface Exploration」といった機器が搭載される。