米Mozillaは28日(米国時間)、今年4月から暫定CEOを務めるChris Beard氏のCEO就任を発表した。3カ月以上にわたって内外のCEO候補を検討した結果、Mozillaがデスクトップブラウザ市場におけるFirefoxの成功をモバイルデバイスやサービスに広げる上で、Firefox 1.0リリース前から深くMozillaに関わってきたBeard氏が適任と判断した。
MozillaのCEOは、今年3月にBrendan Eich氏がCTOから昇格したが、過去に同氏が反同姓婚をサポートしたことが問題視され、4月に退任。取締役の刷新で、新たに取締役に就任したBeard氏が暫定CEOに就任して、CEO探しが続く間の同社の運営にあたっていた。
Beard氏は2004年にMozillaに加わり、製品担当のバイスプレジデント、イノベーションチームやマーケティングチームの責任者を務め、2013年にMozillaからGreylock Partnersに移籍した後もアドバイザーとしてMozillaに関わり続けていた。同氏が暫定CEOだった間にMozillaは、Firefoxのデザイン刷新、Firefox OSの市場拡大といった大きな発表を成功させた。