ルネサス エレクトロニクスは7月28日、同日開催された取締役会において、同社子会社のルネサスモバイル(RMC)を吸収合併することを決定したと発表した。

ルネサスモバイルは携帯機器や車載情報機器向けSoCの設計を手掛けるルネサス エレクトロニクス100%子会社だが、ルネサスの事業構造変革の一環として、第4世代の無線通信事業の撤退や、事業売却などの検討が進められていた。

今回の決定は、ルネサスとして自動車分野、特に車載情報機器向け事業の拡大を図るために、経営資源を集中させ、ソリューションとしての提供力を強化するほか、収益構造の強化を目指して行われる。

合併の期日は2014年10月1日を予定しており、ルネサス エレクトロニクスを存続会社とする形で吸収合併が行われる。なお、ルネサスモバイルは現在、債務超過状態にあるが、合併に先立つ2014年9月30日付で389億円の債権(貸付金および未収入金)を放棄し、債務超過状態を解消した後、合併が行われる予定だという。